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- 序章 -
僕の名前はアナト。
人の魂と引き換えに、願いをひとつだけ叶えてあげる。
君の願いはなに?
─ 私の願いは ─── こと。
じゃあひとつだけ条件をだすよ?
君が何かをするわけじゃないさ。
その願いの条件は、『彼らがそれに気付き、それを望む事。』
そうだね。
ちょっぴり難しいかもね。
わかったよ。
少しおまけしてあげよう。
君は彼らの傍にいて、たった一度だけ助言する機会をあげる。
そのたった一度を有効に使うんだよ?
さて、そろそろ運命に間に合わなくなりそうだから行くといい。
その鳥達が君を運んでくれる。
あぁ、一つだけ言い忘れてた。
「君に幸運を…。」
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