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『いっ…』
生きてる……
「天使さん…は…僕が護るよ」
『皆無!』
そんな……
嘘だろ………
皆無の手足が……
俺を助ける為に?
「あのね……ちょっとだけ思い出したんだ……」
『しゃべらないで』
「僕達はある人を憎みつづけていた……でも関係ない人まで巻き込んでは……いけないって…天使さんに教えられた……」
『皆無……今度は天使が助ける番だね』
「天使さん……」
手足のない皆無を抱きしめ風を呼び深い深い森の奥までやって来た
「……綺麗…太陽がキラキラ…」
『さぁ、目を閉じて……皆無は生まれ変わるんだよ』
「天使さん」
『俺の命を皆無に……みんなの力強い生命力を分けて』
「天使…さん……キラキラ光って……」
『皆無、約束だよ……二度と人間を殺さないと…約束……』
「うん……約束…」
これでいい
これで全てが終わる
俺が消えて復讐も終わる
和海………ごめんね
みんな……騙したりしてごめんね
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