転校2日目

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「それに通報を受けた警備会社が30分かかっても現場にたどり着けなかったっていうのも、引っかかる……」 頭を掻きむしりながら、ふと片桐警視のことを橘は思い出す。 これって、あの事件と何かつながりがあるのか?……。 「佐川、警備会社に確認してくれ」 「橘さん、もう調書はとりましたよ」 傍らにいた佐川という若い刑事が答える。 「そうじゃない。彼らが現場に到着した時、近くに女子高生がいたかどうか確認して欲しいんだ」 「野次馬に女子高生ぐらいはいるんじゃないですか?」 佐川は、怪訝そうに問い返す。 「とにかく連絡とってくれ」 橘には、根拠の無い確信があった。
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