■1章■

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ナレーター 「惑星ファルガイアには…2つの政府が存在していた。汎国家統合星府(はんこっかとうごうせいふ)と議会騎士団。この2つの政府による戦争は、ファルガイアの大地に多くの傷痕を残して議会騎士団の不戦勝という形で結末を迎えた。だが議会騎士団には政治能力もなく放置状態となり、人々は本当の意味での“自由”を獲得した。そして―」(過去の話をするところなので1つ1つを聴かせるように) ジュード 「あー…暇だな…」(ねっころがりながらボソッと呟く) ナレーター 「何も知らない少年はこの平和な日々に慣れて、争いというものを知らずに生きていた」 ユウリィ 「離してください!!だ、誰か!!」(腕を捕まれ抵抗するが逃げられず必死で助けを求める) ナレーター 「武力用実験に成功し、大人に追われ続けた彼女は育ててくれた神父の亡きがらと引き離される」 アルノー 「…そこまでしなくても…いいんじゃねぇの?」(誰にも気付かれないように神父の亡きがらを見つめながら呟く) ナレーター 「少女を護ろうとして銃で撃たれた神父の亡きがらを見つめ、大人の強引さに違和感を覚えながらも“仕事”を遂行する青年」 ラクウェル 「…ここの美しいものも…破壊されたか…」(破壊された城を見つめ残念そうに) ナレーター 「争いで破壊された形も残っていない城の残骸を見て、自分の胸に手を当ててゆっくりと歩きだす少女…物語はここから始まる…」
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