衝撃の出逢い

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衝撃の出逢い

ホテルのレストランで朝食してると、隣部屋の彼女が入ってきた。 『オハヨウ!』 南国風のワンピースを着た彼女は更に魅力的だ。 しばらくすると女ペアーも登場した。 一人は良くしゃべり、片方は黙っている。 これでバランスが合うのだろう。 食事が終わりロビーに行くと、ツアーのバスが到着していた。 定番の寺院と王宮見学に免税店回りは、8時間で1000バーツだ。 私と彼女はバスも同じ席で観光も一緒に行動した。 ガイドさんは恋人だと思い一緒に写真を撮ってくれた。 楽しそうに写真へ入る彼女だが旦那様に大丈夫なのかな? 昼食を頼んでなかった私は屋台を探しに街へでた。 美味しそうな炒め料理の屋台に入り食事をしていると… 綺麗な女性が近づいてきた。 『こんにちは…日本語勉強してます。話すはいいですか?』 彼女は私と同じ料理を注文して同じ席に座った。 ヤバイな~ 海外で女性が先に声を掛けてくるパターンで良い話しはない。 しかも日本語を使う女性だ。 海外では日本人女性でも注意が必要だ。 怖いお兄さんが登場する筋書きだ。 しかし彼女は微笑みを絶やさず熱心に話す。 日本人は若く見られるのか30代と言われた。 その後も話が弾み楽しい時間が過ぎたが… 『じゃ~楽しかったよ、ありがとうね』 彼女は言葉を残して店を出ていった。 現実に戻った私は… やられたのかな? 楽しかったからでも… 『清算お願いします』 店主は首を横に振っている。 どうなってるの? 『え~本当に…』 彼女が先に払ってくれたらしい… 私の代金も… 胸が熱くなる。 『店主さん…彼女のこと知ってますか?』 店主は近くの洋服屋さんで働いていると言った。 店を見に行くと確かに彼女だ。 ヤッパリ綺麗… 裁縫してる… 手を振ると彼女は笑った。 笑顔も綺麗だな~ 何だろう…? この感覚は随分前に味わったな~ お礼を言ってホテルの名刺を渡し、食事の約束をした。 本当に彼女は来てくれるのかな~ ツアーに戻ると女性達からナイトツアーの誘いがあるだろうな~ 私は屋台で会った彼女との約束を信じることにした。 どうしても食事の御礼がしたいのと、彼女の微笑みが忘れられなくて… 必ず逢いたい… バンコクの夜は長い…image=394135818.jpg
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