プロローグ

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第61管理世界―スプールス。 自然環境豊かなこの世界のとある洞窟で烈火の騎士と鉄槌の騎士が対峙していた。 「答えろ!何故、はやてを裏切ったんだ!!」 鉄槌の騎士が叫ぶ。 「私はただ、世界を闇に返すだけだ。それ以上もそれ以下も無い」 抑揚の無く、冷徹な声で烈火の騎士が答える。 「武器を取れ、すぐに楽にしてやる」 烈火の騎士は両の手で炎の魔剣と氷の魔剣を構える。 「畜生!!」 鉄槌の騎士も吹っ切れたように鉄の男爵の名を持つ槌を構える。 そして、槌を振りかぶり烈火の騎士に振り下ろすが黒い炎を放つ炎の魔剣に止められ、氷の魔剣による反撃がくる。 「くっ!」 それを鉄槌の騎士はギリギリで避けて、距離を取る。 切れた息を整えながら鉄槌の騎士は対峙する烈火の騎士を睨みつける。 (畜生!アレをやるしかないのか) 己の対峙する相手の強さは己が一番知っている。 ゆえに最終手段は用意してきた。 (何で!!何でこんなことになっちまっているんだ!シグナム!!) 鉄槌の騎士―ヴィータはかつては仲間だった烈火の騎士―シグナムをみやる。 こうして、長く短い悲しき戦いが始まった。
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