ウル織

2/2
74人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
もしも…もしも貴方に手が届くなら… 私は…他になにもいらない… 「女…心とはなんだ」 「え?」 「心とは何だと聞いている」 心とは何かなんてわからない… だけど、貴方が教えろと言うのなら私は… 「心って言うのは…悲しんだり、喜んだり、泣いたり怒ったり…恋をする想いの事…です」 貴方の事をもっと深く知りたいから… だから私は自分の思う心を伝えた 「俺には悲しむ事もなにもない」 (貴方はいつもそうやって…悲しんことを言う…) 「何故泣く女?」 「悲しいから…悲しいから泣くんです」 いつの間にか涙を流していた私 私の願いはもう叶わない 貴方は恋心を抱かない 別れの悲しみも感じない… もしも私が死んだら貴方は少しでも悲しんでくれますか…? 「私が死んだら…どうしますか…?」 私は何故かこう聞いてしまった。 「何も思わない」 やっぱり…貴方は感情に乏しい… また涙が溢れる 私は弱い人間だ… 「泣くな女」 「はい……」 「泣くな」 「…は…い…」 何故か涙が止まらない (私の想いは貴方には伝わらない) (分かっていても…伝わって欲しいと思う) さようなら 貴方の事が好きでした… END
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!