始まり始まり

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「もう、忘れなよ。」 「忘れられるかよ、俺が殺したようなもんだ……」  妹の死因ははしゃぎすぎて興奮したせいで病状が悪化したらしい。  妹が死んだ事が今でも悔やみ切れない。今更ながら妹の事が愛おしい自分に気が付いた。いっそ一思いに後を追うのも悪くない。そう思い、妹の墓から立ち、駅に向かう。 「ちょっとあんた、どこ行くの?」 「……そこまで」  駅に着き、ホームから線路を眺める。サイレンがなり間もなく電車がくるようだ。俺はホームから降り、線路に立つ。人達が何かを言っている。駅員が何かを吹いている。俺に何かが近付いて来る。それが目の前に来て…………。 .
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