0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「もう、忘れなよ。」
「忘れられるかよ、俺が殺したようなもんだ……」
妹の死因ははしゃぎすぎて興奮したせいで病状が悪化したらしい。
妹が死んだ事が今でも悔やみ切れない。今更ながら妹の事が愛おしい自分に気が付いた。いっそ一思いに後を追うのも悪くない。そう思い、妹の墓から立ち、駅に向かう。
「ちょっとあんた、どこ行くの?」
「……そこまで」
駅に着き、ホームから線路を眺める。サイレンがなり間もなく電車がくるようだ。俺はホームから降り、線路に立つ。人達が何かを言っている。駅員が何かを吹いている。俺に何かが近付いて来る。それが目の前に来て…………。
.
最初のコメントを投稿しよう!