~Prologue~

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それは9月の晴れた日 ある通りに一人の高校生が歩いていました。 「えっとぉ…生活費1090円、家族の服280円、食費1360円…今月もギリギリだなあ…」 私は、青井 夢(アオイ ユメ)。 只今…家計簿チェック中 私の家は貧乏だから家計簿が欠かせない。 「はあっ……」 これじゃあ貯金も出来ないじゃん… 「お金持ちっていいなぁ~うらやまし~!!」 お金持ちになれたら家計簿も書かないで良いし、お金に悩まされる心配も無いし… 私は雲一つ無い澄んだ青空に声を出した。 今、思えば… この声を神様は聞いてくれていたのかもしれない… ドンッ 青空を見る為に顔を真上にしながら歩いていたせいで誰かにぶつかってしまった。 「あ…すみません。」 ……カッコイイ。 それが彼の印象だった。
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