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「碧くん、二人何してたの?」 「リオは興味津々だね?」 「ラブラブしてたのは一目瞭然だもんね?」 「バレたから途中で追っ払われたよ」 「ふぅん」 リオは面白そうに笑うと、樹里と紫音は何となく碧と花音を見ていた。 「何かな、樹里?」 「覗き見はダメでしょ?」 「う、うん?」 「花音も何やってんだか?」 「だ、だって… 雫が心配だったし」 「仕方ないやつだな」 紫音はフッと微笑むと、また課題に目を向けていた。 「碧くん」 「ん?」 「さっきから、一問しか終わってないよ?」 「ふふっ 樹里ちゃん、教えてくれる?」 「碧くん、勉強出来ましたよね?」 「教わったらダメ?」 碧がそんな感じで甘えているので、花音は関心しながら見ていた。 「花音、手が止まってる」 「あっ…」 「やる気あるのか?」 「だ、だって…」 「フッ わざとやってるのか?」 紫音は可笑しそうにそう告げると、花音はムッと拗ねた顔をしていた。 「何? もしかして、教えて欲しいとか?」 「えっと、うん?」 「ふぅん? まあ、いいけど」 紫音はニッコリ微笑むと、花音に解りやすく解説しながら教え始めていた。 それから、時間が丁度昼になり5人は課題を終えてお昼の相談をしていた。 「碧くん? 湊兄ちゃん、戻ってこなかったね?」 「フッ 寝てんのかもね」 「そうだね?」 碧とリオがそんな風に話していると、花音と紫音は片付けを終えたのか出掛けようとしていた。 「みんなで外で食べましょう? 雫は湊眞くんに任せて」 「樹里、行こうか? リオも行くよ」 「はぁーい」 リオは返事をしながらも、湊眞の部屋を気にしていたが5人は出掛けていた。
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