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俺の名前は矢島 湊眞だ。 学校の奴らには何故かイケメンヤンキーって呼ばれている。 喧嘩も別に強くないし、喧嘩好きって訳でもないのに勘違いばっかりだ。 まあ、人相の面でも間違われてるんだろうが目つきが悪いのも生まれつきだ。 けど、最近は妙な奴に懐かれ連んでる時間が増えた。 「湊眞~ 今日は何ケーキに致しやしょう?!」 「相模、お前なんでケーキ屋な訳? 羨ましすぎるぞ」 コイツが俺のことを全く怖がらなくて、変わり者なダチだ。 コイツは、サガミ アオって名前で入学式から仲良しだ。 どうやら、ヤンキーに見えなかったらしく簡単に俺のエリアにズカズカ入ってきた奴。 「今日は店番だから~ まあまけとくよ?」 「相模、お前って俺とばっかし連んでるけどさ? 彼女居ねーのか?」 「彼女なら居たけど、別れちゃった! 今は募集中~」 相模は陽気な性格だから、いつもヘラヘラして笑っていて今一掴み所が見つからない。 まあ、俺の初めてのダチだしそれなりには大事にしてるつもりだ。 「湊眞は居ないのー?」 「この顔で居ると思うか?」 「ギャルにはウケそうだよな湊眞って? カッケーし、背も高いしさ」 「背はどうでもいいんだ。 俺は顔が怖いから出来ないと思うんだが‥」 「湊眞って笑うと可愛いけど、いつも怒ったように見えちゃうのは周りが悪いね」 「俺をヤンキー扱いするから、顔つきが悪く見えるってか?」 「そーだよ。 だから、印象って大事なんだよねー 後、コミュニケーションも重要だよ!」 「コミュニケーションだと?」 「俺とはちゃんと普通に話せてるじゃん! だから、湊眞は本当は優しいってイメージを抱かせないとね~」 相模はそう言うと、勝手に6つぐらいのケーキを箱に詰めていた。
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