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「ほほほ本当!?」
「本当よ」
美咲さんは微笑みながらそう言った。
僕は嬉しさのあまり瞳をキラキラ輝かせて期待を高めていった。
「美咲さん!ありがとうございます!!」
美咲さんの両手を取り、握手をするかのようにブンブンと上下に振った。
「もう、美咲さんじゃなくてお母さん、でしょ?」
驚いた様な表情をしていた美咲さんだが、そんな僕を見て優しく言った。
「はい!みさ…お母さん!!」
「涼太の事も"涼太"って呼んであげてね?」
「はい!!」
そして4月になり、僕は初めて『さくら』を見た。
春は初めてなことばかりでとても新鮮だった。
そして中学校の入学式を迎えた。
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