1人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
で、なぜか俺は爆笑の渦の中にいる。
あの人も笑っている。
笑ってるなんてもんじゃない。笑い過ぎて泣いてる。
涙を目にためて、再び笑いに翻弄されながらあの人は言った。
「デート?私と?よろこんで。」
笑いを必死に堪えながら、時々我慢出来なくてヒィヒィ言いながら、あっさりと。
「どこに連れてってくれるの?」
「今から考えます。」
前のめりに答えた俺にプッと吹き出しながら、
「そうなんだ。じゃ、明日もこの時間に寄るから計画書の作成よろしく。」
「はいッ。」
思いのほか、大きくなった返事にまたまたプッと笑いながらあの人は店を出ていった。
…………………
………いっ……
お……い………
「おいッ。」
目の前で振られてる手に気づいて我に返る。ハッ。
ニヤニヤ笑いのコンビニ店主の息子の顔。まぁ、世間で言うなれば幼なじみってやつなんですが。
「さっきのって告白?」
「違う!」
最初のコメントを投稿しよう!