冬の声

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『電車内は電源切ってたんだ…でも時間を知りたくて電源入れたとたん事故があってさ…』   ヒロの話は奇跡の連続だった   『夢の中で亡くなったお祖母さん出てきて…こっち来たら駄目だってでもお祖母さん一人にさせたくなくてさ…なかなか離れずに居たんだよ』   俺はあの時みたヒロのお祖母さんを思い出した   あの時はヒロを連れていかれると思ったが そうじゃなかったと知る   『どうしようか悩んでたら…高橋の声が聞こえた』   『俺の?』   ヒロは頷く   『オレの名前呼んでて…お祖母さんが友達が呼んでるから行かなきゃ駄目だってオレを引っ張ってくれたんだ』   お祖母さんの優しい笑顔を俺は思い出す   お祖母さん すみません 俺は勘違いしてた   最終的に助けてくれたのはヒロのお祖母さんだったんだ   俺はお祖母さんに悔いて詫びる事しか出来なかった
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