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部下
「いやぁ、今日もこっぴどくやられてましたね。魔王様」
魔王
「うん、そうだね。でもさ、あの勇者達ってレベル20ぐらいの勇者でしょ? それぐらい、私に会わす前に倒しちゃいなさいよ」
部下
「え? 魔王様、勇者のレベル分かるんですか?」
魔王
「あぁ、大体だけどね。それでも、あなただって強いか弱いかくらいわかるでしょ?」
部下
「あぁ、でも流石に見ただけじゃあ。人は見た目じゃないって言いますので、ちゃんと確信を持てないと――
魔王
「あなた、さっきの勇者と戦ってないの?」
部下
「はい、そうですけど?」
魔王
「あなた、《魔王の間の最後の番人》よね」
部下
「えぇ、魔王の待つ玉座の間へ通じる最後の扉を守る、魔王軍のNo.2ですけど」
魔王
「そこまで言ってるのになんで戦わないで道を通しているの?」
部下
「だって、痛いの嫌ですもん」
魔王
「……そ、そうだね。そうだけどさ……」
魔王も魔王でどうしようもないです。
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