異端的始まり

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そいつがその力に目覚めるには個人差がある。最遅で十七才。最速で三才。 力は持ったものは普通の魔法は使えない。この世界にも落ちこぼれはいるから、それだけで判断できるとは言えないが。 ただ、これだけは言える。落ちこぼれはどれだけイジメられようが、からかわれようが絶対に、嘘でも、自分が力を持っているとは言わない。 何故なら力を持った者の末路は二つしかないからだ。 恐怖の対象として殺されるか 兵器として国に飼い殺されるか 民衆は力を持った者を畏怖の意味を込めて 『異端強者』 と呼ぶ。
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