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「……」
来るの何年振りだっけ?
いやいや、私……。
そこ問題じゃないでしょ。
「気持ち見透かしてた?
……なんてね」
ソファーから移動したベッドに倒れ込み、自分の口から出た言葉に笑う。
有り得ない、よね。
私の気持ちを知ってて、来たとか。
てゆうか一緒にお風呂に入るとか、私にとっては簡単な話なんかじゃ無いんだってば。
でも、ここに来たらやる事はやっぱり1つしか無い訳で。
そう考えると居ても立ってもいられないけれど、好きな人と来れた事に、喜びを感じているのは確かだった。
バスルームからシャワーの音が微かに聞こえてきたのは、彼がシャワーを浴びているからだろう。
一方、暇を持て余している私。
意味も無く、照明をチカチカと点滅させてみたりして、昂希君が戻ってくるのを待った。
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