コンピューター少年の日常

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「室井、頼むよ…。」 そいつはワナワナと震えながら、脂汗をかき、激しく憎悪を顔中に染み渡らせていた。 「アイツ…アイツの弱味を教えてほしい!あの腐ったアバズレの……!」 言葉の汚さも、先程より格段に上がってきている。 マグマのように憎しみという感情を溜め込んでいるようだ。 なんかそんな感じ。 「あの女の……なんでもいい。絶望に陥れれることなら!どんなことだってしてやる。」 コイツは心底バカだなって思う。 なんでもできるのなら、俺のこれから提示する金額に驚いたりしないよね? 「いいよ角田。ちょっとばかしコレはもらうけど。」 俺は右手の親指と人差し指をくっつけた。 「金か……いくらだ?」 「2万。」 その金額を聞いて、角田は飛び上がった。 「なっ!?そ、そんなにとるのかよ!?」 予想通り。 やっぱり驚いたな。 「一応さ、こっちはそれなりのリスクを負って情報仕入れているワケ。ヤバい情報ならそれだけ金額は跳ね上がる。……でも、今回は安いほうだよ?この額が出せないなら、俺は情報を出さない。」
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