泥酔「想いに浮かべ、酒の船」

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  公真 「はぁ……今日はもう動きたくないな……」 霊夢 「そうね、別にすることもないし……コホッ……」 公真 「どうした霊夢、風邪か?」 霊夢 「……多分、酒とは関係なく具合が悪いわ……」 魔理沙 「ははぁ、さては仮病で私達をこき使おうって魂胆だな?」 公真 「こら、そう決めつけるな」 だいたい布団もかけずに肩出して寝れば、風邪をひいてもおかしくない。 公真 「どれ……少し熱があるな、夏風邪か?」 霊夢 「風邪なんて滅多にひかないからわからないわよ……」 公真 「そうか……薬とかあるか?」 魔理沙 「生憎と風邪薬は無いぜ」 霊夢 「なんで魔理沙が知ってるのよ」 公真 「薬は無いのか……。里に薬屋とかは?」 魔理沙 「よく優曇華の奴が里に薬を売りに来るって話だ」 公真 「そうか……ちょっくら里に行ってくる」 魔理沙 「薬でも買いに行くのか?」 公真 「あぁ、それと優曇華ってのがよくわからないから……魔理沙、着いて来てくれないか?」 魔理沙 「私は里には行かない」 公真 「なんでさ」 魔理沙 「……私は霊夢の側に居るぜ」 公真 「……そうだな。じゃあ萃香、来てくれるか?」 萃香 「私はいつでも行けるぞー」 公真 「決まりだな。じゃあすぐ戻って来るから」 霊夢 「あ……でも公真、あんたお金は……」 公真 「心配すんな。行くぞ萃香」 萃香 「おー」 俺と萃香は里を目指し、長い階段を降り始めた。 ……階段って登るより降る方が疲れるんだよな。  
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