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公真
「待て。俺は未成年だから酒は呑めんぞ」
萃香
「まさか下戸かい? 連れないねぇ」
公真
「いや下戸とかそういう問題じゃなくてだな……普通二十歳越さないと酒は呑んじゃ駄目だろ」
霊夢
「言っとくけど、萃香は私達より何十倍も歳を重ねてるわよ」
魔理沙
「それに二十歳なんて越さなくても酒は普通に呑むぜ?」
萃香
「そうだぞー? 酒が呑めないなんて人生の十割、いや十二割は損をしてるね」
公真
「そうだとしても、若い頃から酒を飲んでると血中アルコール濃度が濃くなってアルコール中毒になってだなぁ」
萃香
「アルコール中毒?」
公真
「そ、酒が無いと生きて行けなくなるんだ」
萃香
「じゃあ……なっちゃえばいいじゃん。アルコール中毒に」
公真
「いや……その発想はなかボハァ」
萃香
「ほら、呑め呑めー」
問答無用で無理矢理呑まされてしまった……
公真
「……んぐ……ぐ……う……」
霊夢
「って公真! 大丈夫?」
公真
「……美味いな、この酒」
萃香
「だろー? もっと呑めー」
公真
「アハハ。そんな急かさなくてもいいじゃないか」
霊夢
「ふふ……じゃあ私ももらおうかしら」
魔理沙
「お、じゃあ私も呑むぜ」
萃香
「おー、呑むぞー」
……遠い東の博麗神社。
紅白の巫女。
白黒の魔法使い。
小さな百鬼夜行。
紅い包帯の少年。
この四人の小さな宴会は夜遅くまで続いたという……
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