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…色々方法を考えてみた物の、やはり良い案はそう簡単には浮かばなかった。仕方がないので黙って家を出ようと考える。 「でね?宗太さんってば……」 その間も、マシンガントークを披露する母に対し、尊敬の眼差しを向けるしか出来ない (…本気、で‥そろそろ、ヤバい、かも…) こういう時にこそ、思うものがある マイペースほど恐いものはないんじゃないか?なんて、日々考えもしない事も考えたりする。 ..ピンポン 突如として、外から内に機械的な呼鈴が厭に響いて聴こえてきたのだ。 「‥ぁ!は―い!どちら様で…」「我々は“紫並甘至学園”、と申す者です。こちらに、姫神彰裏様はいらっしゃいますか?」 母と全く同じタイミングで口を開いた訪問者には、少し驚いたがいつもと変わり無い顔を、言われた通りに相手に見せる。 「あなたが姫神彰裏様ですか?」 「‥…」 そんな相手に俺は終始無言で頷く 『そうですか…それはよかった。御逢いできて光栄です』と愛想の良い綺麗な微笑みを向けてきた。 (‥な、んか‥眩しっ…) 眩しいものが苦手なせいか、何故か好感を抱けなかった。
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