∮09 距離

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  コンビニでパンとジュースを買って、アパートに戻った。 食欲なんて、殆ど無い。 結局、少しかじっただけで食べるのをヤメた。 「サトル、お客さんの女の子に口説かれるやろ?」 ベッドに寝転んでケータイを弄るサトルに、声を掛ける。 「そりゃ、オレ、イケメンやもん♪」 誰かとメールしているのか画面から目を離さず、サトルは答えた。 「なんで付き合わへんの?」 「えっ?!そーゆこと訊く?純ちゃんのこと、すきやからに決まってるやん♪」 パチンとケータイを閉じた彼は、あたしに向け、ニッて笑い掛けた。  
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