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近江城の一室でこの城の城主,浅井長政が何やら深刻に考え事をしていた。
そこには側にいつもいる妻,お市がいませんでした。
お市は実の兄であり,長政の義理の兄である織田信長に人質に取られ,朝倉攻めをするように強要されたのでした。
長政(あの場では返事はしたものの…)
長政は古より,浅井家の後ろだてをしてくれた朝倉を,攻める事に乗り気になれずにいたのです。
長政(私はどうすれば…)
1人苦悩している長政のもとに家臣が慌てて来ました。
家臣「長政様,お部屋におられますか?」
長政「騒々しい,何事だ!!」
襖を勢い良く開けました。
家臣「けっ今朝方,明智光秀の使いの者から書状を受け取りました」
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