第十三章《悪夢の目覚め》

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悪魔だった肉塊は地面に着くと、その場から消えた。体の中からあんな風にされては、流石の悪魔も復活できないのであろう。 そして、レヴァンがまた、咆哮。 手を、兵士の中の一人に向ける。そして、ぐっと力を込めるように体を前に出すと… その兵士の体が、砕けた。 レヴァンが笑う。楽しそうに笑う。そして言う。ヒトではない何かの声が、戦場に響く。 『…破壊は…創造の糧となる……世界すら、破壊の元に創られる…さぁ、壊そう。崩そう。潰そう…。我は魔王、全てを滅する…世界も、神も、潰し尽くす。そして…造るのだ。理想の世界を!』 言うと、レヴァンが動き出した。素早く、一人を捕まえると、何かを囁く。 その兵士の体は、砂となった。 そしてヒトの形を失う… すぐさま、兵士達はレヴァンを殺しにかかった。 全員で取り囲み、一斉に強烈な魔法を撃つ。距離の関係上味方を巻き込みかねない威力の魔法でも、兵士達は躊躇わずにそれぞれの最強の魔法を放つ。 その全てがレヴァンに迫る。 ユーリ「レヴァンっ!」 ユーリが、叫ぶ。あれだけの魔法を受けては、レヴァンでも耐えられない、と思った。 その予想は、大きく外れることとなる。
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