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「何言ってんのこの人おおお!物騒すぎるだろ!そしてファーストだよ!紛うことなきファーストですよ!」
「ですよねー。下手だもんね、キス」
「ぐっ!」
隊長は悪戯っぽく目を細めて、私の唇にそっと人差し指を置いた。
「目、閉じて」
急に真剣な顔になって優しく言われた。
こんな隊長の声、始めて聞いた。
悔しいけど、逆らえない。
端正な顔立ちをひと睨みして、そろりと目を閉じる。
てっきり、またキスかと思ったら、
おでこに、耳たぶに、首筋に。
そっと柔らかな温かさがかすめる。
「あの、たいちょ・・・」
目を開けようとしたら、唇が重なった。
今度は本当に軽くで、すぐに離れる。
と、思いきや、また軽く重ねられる。
何度も何度も。少しずつ、少しずつ長くなる。
「口、少し開けて」
もう、言われるがままだった。
とろりと舌が差し込まれる。
「ん・・・・・」
感じたことのない、ゾワゾワした感触に襲われる。
これは、とりあえず、なんだか
さっきと全然違う。
ゾワゾワに耐えられなくなってきた私は、隊長の着物をくしゃくしゃに握りしめる。
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