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団子を揚げていたら、お願いがあるんだけど、と言われた。
痛くて寝れないかもしれないから、くろはの眠剤を一つちょうだい。
注射されることも嫌で逃げていた母が、顔面を縫われたのだ。
もっと労る気持ちを大事にするべきだろう?
母に薬を渡すと、さっさと飲んで寝室に行ってしまった。
10時半。
妹達もいない、一人のリビング。
昼に買った惣菜パンを温めて食べたり、普段なら出来ないことをした。
ランチの仕込みを一人でするのは大変だったけれど、
にひひ、と嫌な顔で笑う自分が思い浮かぶ。
母が怪我をしたのに。
母が怪我をしたから。
今も、風呂に浸かって菓子パン食べながら更新中…
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