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トゥルルルル
高く大きな音の響くホーム、電車はゆっくりと入ってくる
静かに開いた扉に、今日も私は波に流されながら、乗り込む
眠そうに欠伸をするスーツのおじさん
今日はアジアンチックなマキシ丈のワンピを着こなすお姉さん
最高のホスピタリティと書かれた本を読むお兄さん
そして、椎名君の大きな背中
電車の中はいつも通り
そう思いながら、椎名君を見ている私はあることに気づいた
あれ…?
麻美ちゃんがいない…
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