燕の1日

57/119
27500人が本棚に入れています
本棚に追加
/1119ページ
      *** 「土方さぁん!」 スパーンと襖を開け、土方さんの部屋へ転がり込んだ。 「入室の許可は出してねぇ」 「そんなことよりか聞いて下さいぃぃぃいい」 「あ?何なんだよ。つーか、顔赤いぞ」 え!? まだ赤いの!? ばっと手で顔を覆いながら話す。 「組長が天然のたらしで困りますぅぅうう。緊張のしすぎで心臓がおかしくなりそうです。きゅんきゅんしちゃって死にそうですー」 「あぁ、だから顔が赤いのか」 さも興味がなさそうに、土方さんは紙と睨めっこしている。 「私絶対に変な奴って思われたーっ」 「心配すんな。元々お前は変な奴だ」  
/1119ページ

最初のコメントを投稿しよう!