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『この世界はつまらない』
日々、人々は増える減るを繰り返し､たいした繁栄も争いもなく、ただ毎日をぐだぐだと過ごし、時が流れていくというサイクルが確立してしまったこのつまらない世界。
『試してみるか』
神は人々を試すつもりで一匹の魔物を世界に産み落とした｡
しかし人々は争いを知らない穏やかな心を持っている。
武器を握ったことも作ったこともない人々はどんどん魔物に殺され、人々は減っていった。
『そうだ。魔物がいるなら勇者も創ろう』
神はただの人とは違う、自然の力を使うことができる勇者を創り、魔物と戦わせた。
勇者が勝ち、魔物は死に、勇者は死に、魔物が勝ち、このサイクルが気に入った神はきまぐれでこの世界を勇者と魔物の戦争の世界にした｡
そしてただの人も次第に魔物に対抗しうる武器や兵器を作るようになった｡
そして兵器や資源、領土の為に人々の間でも戦争が起こるようになった｡
『これは面白くなってきた』
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