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第三次世界対戦は、私が生まれたときには既に始まっていた。
第六条…
九条…?
私たちの知らない法律では、戦争は放棄したと言うものがあったらしい。
私の知らない、私の国。
そして、日本はもう無い。
弱い。
本当に、小さくて弱い国だ。
私は笑う。
思いきりの、皮肉を込めた、笑いを浮かべる。
頬を、冷たいものがつたった。
それが、汗か
涙か。
もう分からない。
私は廃虚と化した日本に、残された。
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