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「…以上が今回のミッションの内容じゃ」
暗い室内。大画面テレビに映っていた映像が停止すると、テレビの傍らに立っていた人影がデッキからメモリースティックを抜いた。
「次の情報はいつかね?」
「3日後には」
優しげな声に、メモリースティックを手にしたままの人影が答えると、結構、と頷きながら立ち上がった。
「さて……よいな?」
それが合図かの様に、部屋のカーテンがゆっくりと開いた。
光が差し込み、部屋にいる全てを照らしていく。
立ち上がった人物は白髪の老紳士。
メモリースティックを手にしているのは、背が高く、少し長めの髪に白のシャツとジーンズの男性。
そして、老紳士の振り返った先には、ソファーに座っている人影。
やがて光が届き、姿が見えてきた。
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