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ジーパンを履き、薄手のシャツを着る。
常に冬季状態の財布…一応、ポケットに入れておく。
食事を求めて下に行く。
すぐに琥珀さんの作る一流朝食のかぐわしい香りが…。
志貴「しない…」
そう、どれだけ抵抗しようとしても逆らう事の出来ない、腹の虫を鳴かせる香りがしない。
…そうか、琥珀さんは昨日、遅くまで怪しげな実験してたからな…。きっと寝坊したんだろう。
志貴「…」
代わりにどれだけ腹の虫を鳴かせようと試みても、吐き気とめまいしかしない、この悪臭は一体?
翡翠か、秋葉だよな…。
どちらにせよ斬新かつ奇異な料理が出来上っていそうだ…。
志貴「…」
食べないわけにはいかないよな…。
おそらく悪夢のような朝食が終わったら、あいつのアパートに行こう。
きっとあいつは、風邪ひきそうな格好で寝転がってるだろう。
今日は何を作ってやるかな?
そんな事を考えながら、俺は朝食に向かった。
今日の朝食は秋葉と翡翠の合作だったようで、二人は意気揚々と俺に勧めてきた。
食べた瞬間、俺の体に無数の線、点が見えた。
俺の体を流れる朝食と呼ばれたものを殺し、一生を得る事ができた。
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