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  そして、ついに始業式。 新しい一年の幕開けは、清々しいほどの快晴だった。 ほころんだ桜の花びらが風に舞い踊り、柔らかな日差しが煉瓦作りの校舎を照らす。 ざわめく名桜の白い制服が眩しい。 私は、今年から晴れて二年生だ。 まずはクラス分けを確認しないとな…… 下駄箱の脇に貼られた紙に、クラス表が貼ってある。 それを確認して、自分のクラスの自分の出席番号のところに靴を突っ込んでこいということだった。 確認した人はすぐにその場から離れて次に譲っている。 ちくわ部のみんながどこのクラスになったのかも気になるけれど、それを確認する暇はなさそうだ。 とりあえず、二年一組を見ている人達の少し後ろに並んだ。 そこで、ふと背後から声をかけられる。 「陣野、七組だって」 「へ? あ、おはよう、塩田君」 挨拶をすると、おはよう、と無骨に返された。 そしてそのまま、彼はとある方向を指さす。 「七組。同じクラス」 「え……ほんと?」 「出席番号、俺の次だったぞ。今七組のところ空いてるし、見てきたらどうだ」 あ、そっか。 彼は『しおだ』で私が『じんの』だから……番号が並ぶんだ。 彼が指さした先、七組のクラス表を確認すると……確かに、私は塩田君と同じクラスの七組だった。 「おぉ、本当だ……一年間よろしくね」 「ん」 相変わらずそっけない。 だけどもまたちくわ部に同じクラスの人がいると分かってちょっとだけ安心できた。 なっちゃんと美琴ちゃんはどこだろう……?  
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