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「お姉ちゃん、相談があるの……」
入浴後のパジャマ姿で姉の部屋に入った途端、私は切り出した。
「どうしたの、萌美? っていうか、アンタその目、どうしたのよ~?!」
私の顔を見た姉は驚きの声を上げた。
真っ赤に腫れ上がった私の両瞼。
まるで蚊に食われたみたいに……。
「これが肌に合わなかったみたい」
私は泣きそうな顔で、マニキュアに似た小さな瓶を姉の前に差し出した。
瓶には『誰でも簡単!パッチリ二重!』と商品名のラベルが貼られている。
「これを半日ぐらい塗ったままにしてたら、こうなっちゃった……」
私は悲痛な声で姉に訴えた。
姉は呆れ顔で私を見ながら言う。
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