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「アルベルトさんは正直な人ですね。」
「私、正直な人は嫌いじゃないですよ。」
そうヘンリエッタは言いながら微笑み、アルベルトは右手で額を掻くように触りながら苦笑いした。
「ジィーン」
「ジィーン」
そんな遣り取りをしていると、大時計の鐘の音が建物の中に鳴り響き・・・。
パーティーに出席していた上流階級の人間が、ぞろぞろと会場から出てきた。
「そろそろ行かなければならないみたいです。」
「また機会があったら、一緒に話しましょう。」
そうヘンリエッタはアルベルトに言うと、アルベルトを置いて部屋から出て行ってしまった。
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