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『放して下さい、お嬢様』
「やだ、放さない」
「私は…私は、あなたの事が好きなの!」
泣きながら、抱きつきながらお嬢様は自分に訴えた。
衝撃的だった。
まさか執事の自分に対して、恋愛感情を抱いていたとは…
正直嬉しかった。
でも…自分は執事、相手はお嬢様。
決して結婚出来る立場じゃない。
付き合う事すらありえない。
でも…大好きなお嬢様が勇気を振り絞ったのだ。
自分も勇気を出さないと…
俺はそう決心した。
そして俺は一歩を踏み出した……
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