鏡 第一章

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これからお話しするのは今から数年前の出来事です 私の父は、建築関係で解体の仕事をしていました そして、毎日の仕事の中で工事現場から使われる事のなくなってしまった廃棄物をもらってくる事もありました 廃棄物と言っても、まだまだ新しくて、使えるものもあって私は、もったいなあと思いました ある日の事、 仕事から帰ってきた父 「今日はこれをもらってきた」 そう言って、一枚の鏡を出したのです。 鏡は、よくトイレとかに使われている、真四角な形をしていました 「お父さん、こんなの、どうするの?」 父は、酔っているのか、返事もできなくなって居間で寝てしまって そんな父に 私は毛布をかけた後、何となく鏡に触りたくなって手をだしました。 「まだ、綺麗」 ピカピカの表面は私のニキビ顔を、映します。 そして、何となく手にした鏡を、気になって自分の部屋に持っていったのです。
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