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部屋の中は板張りになっていて、広さは6畳の春斗の部屋と同じくらいだ。
奥には床の間があり、日本刀が祭られている。
その前には、座布団が二つ、きれいに並べられていた。
床の間と、その両サイドにある全てのロウソクに灯を点けると、シュタイナーは左側の座布団に座った。
「どうしたの?座れば?」
春斗はやはり返事もせず、座布団も何もない部屋の入り口に、わざとドテッ、と音を立てて座る。
シュタイナーはそれを見て、鼻でため息をついた。
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