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お互い特に話しはしなかったが俺はチャックのアパートに居座る事になった。
毎日のようにライブハウスとクラブに通いながらの生活、クラブで出会ったリョウと言うDJのつてでカズと言うドラマーを紹介された。
細身で黒髪ロン毛のそいつはクール振って最初はいけ好かねぇと思ったけど酒が入ると打ち解けた。
俺達は意気投合してスタジオに入る事になった。
早速チャックがスタジオを予約して三人で初めて音をだす、
久々の感覚に酔いしれた俺はチャックのベースとカズのドラムのリズム隊に合わせて適当なメロディを付ける。
「なぁ今のかっけ~んじゃねぇ?」
チャックがそう言うと俺とカズは笑いながら拳を突き出した。
三人は拳を合わせて見つめ合った。
その帰りいつもの居酒屋で飲んでるとチャックが得意げに
「ちょっとお前らに紹介したい奴がいんだ。」
そう言って携帯電話を片手に出て行った。
俺とカズは顔を見合わせて首を傾げた。
「女か!」
カズが言うと俺は被せ気味に
「違ぇ、絶対ねぇだろ。ずっとチャックといるけどそんなそぶり見せたことねぇよ」
「だよな、隠してたとしてもバレバレだろあいつの場合」
そう言って笑ってる俺達の目の前に信じられない光景が広がった。
ニコニコしながらチャックが連れて来たのは誘拐して来たのかって疑いたくなるくらいかわいい子だった。
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