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「ふぅ~疲れた~」
綾は、魔王対策の会議が終わるとすぐに用意されている自室に戻った。
ベッドに大の字に寝転ぶと溜め息をつく。
すると
「きーひっひっ
最高だったなあいつら~!皆綾にびびってやがったぜ~」
空中を浮かぶ小さな案山子のような人形
下品な笑い声を上げ綾を見下ろす。
「も~ギロロ見てたの~?」
綾は浮遊する案山子を見つめる。
案山子は、口を耳まで裂き笑う。
「きーひっひっ見てたよぉーってー俺様はギロロじゃないー邪神…」
「もう。ギロロでいいじゃん。ギロロぽいし。」
綾の顔を見つめ案山子はまた笑う。
「きーひっひっまぁいいや~綾~どうすんだよ~この先~ガルドの連中やばーいぜ~
きーひっひっ」
綾は、少し考えた後口を開く。
「ギロロ、魔王と黒巫女姫について教えてよ。」
「いいよ~きーひっひっ
魔王魔王言うけれどヤワトの奴は、魔王て種族の中でも一番危険な奴だぜ~な~んせ俺様と引き分けた奴だからなあ~きーひっひっ」
綾は、寝そべっていた身体を起こす。
「え!ギロロ戦った事あるの!?」
「あるよ~何千年前かは、忘れたよぉ~あいつの武器の両腕石化して砕いてやったよぉ!きーひっひっ」
浮かび上がる案山子は耳まで口を裂き不気味な笑いを続ける。
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