二話 闇の胎動

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「ふぅ~疲れた~」 綾は、魔王対策の会議が終わるとすぐに用意されている自室に戻った。 ベッドに大の字に寝転ぶと溜め息をつく。 すると 「きーひっひっ 最高だったなあいつら~!皆綾にびびってやがったぜ~」 空中を浮かぶ小さな案山子のような人形 下品な笑い声を上げ綾を見下ろす。 「も~ギロロ見てたの~?」 綾は浮遊する案山子を見つめる。 案山子は、口を耳まで裂き笑う。 「きーひっひっ見てたよぉーってー俺様はギロロじゃないー邪神…」 「もう。ギロロでいいじゃん。ギロロぽいし。」 綾の顔を見つめ案山子はまた笑う。 「きーひっひっまぁいいや~綾~どうすんだよ~この先~ガルドの連中やばーいぜ~ きーひっひっ」 綾は、少し考えた後口を開く。 「ギロロ、魔王と黒巫女姫について教えてよ。」 「いいよ~きーひっひっ 魔王魔王言うけれどヤワトの奴は、魔王て種族の中でも一番危険な奴だぜ~な~んせ俺様と引き分けた奴だからなあ~きーひっひっ」 綾は、寝そべっていた身体を起こす。 「え!ギロロ戦った事あるの!?」 「あるよ~何千年前かは、忘れたよぉ~あいつの武器の両腕石化して砕いてやったよぉ!きーひっひっ」 浮かび上がる案山子は耳まで口を裂き不気味な笑いを続ける。
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