人格交代

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入院中は午前中に点滴が必ずあり、ゆまは注射を嫌っていた。 入院初日頃?にも 家に帰りたいと 駄々をこねて泣いたり、廊下に座り込んだりという事もあったそうです。 点滴が終わると 人格者ノートには 大きな字で「俺!ちゅーしゃがんばった!すげーだろ!!」と書いていました。 彼氏によれば、普通の子供らしい子供で人から褒められると喜ぶという性格というのもわかりました。 ゆまは入院中毎日出ていて、看護師さん達と仲良くなり おやつを貰いに看護師室に遊びに行くのが日課になっていたそうです。 しかしAさんが出てくると病室から居なくなり一人で過ごす そして左手甲を壁や床に何度も叩きつける。Aさん曰く、「痛みを感じない」と看護師に説明していたのも私が私の時に話の中で出てきました。私自身ものすごく痛く…入院中は左手甲が内出血を起こし、腫れ上がり、軟骨が浮き出てきてグーが出来ない状態でした。 Aさんの場合…点滴を途中で自分で抜き、止まらない血を眺めていた。 そんな事も 後から、看護師との話でわかりました。 病室は4人部屋で女性用の部屋だった為…男性人格である ゆう という人格はいつも喫煙出来る場所で時間を潰していたらしく、「俺は元気だから退院オッケーっしょ?」とか「だりぃ」など普通の20歳位の男性と変わらない様子だったみたいです。 病院では薬の管理を看護師がするようになっていた為に看護師の目の前で薬を飲む。というのが決まりでした。その為Aさんは「薬が足りない」と看護師に訴えたりしていたそうです。 そして自殺を止める抑制させる為の薬が追加になりましたが…他の人格が飲んでいた時は、何ともなかったが…退院後 私が飲んでキモチを落ち着かせようとしても ソワソワするばかりだったので追加でもう一本のんだら大変な事になりました。
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