しゃぼんだま

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――春が亡くなり、二ヶ月が経過した。 俺はその間、纏まったオフもなく、季節は秋になっていた。 久しぶりに三日間のオフを貰った俺は、仕事を終えるとすぐに新幹線に飛び乗る。 春の待つ広島へ行く為に。 ――翌日、勝の家のウッドデッキで、俺は庭で遊ぶ勝の子供達を眺めていた。 丈はもう六歳。 小さな口で、勢いよく、しゃぼんだまを吹く。
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