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午後の授業は入学して間もない為か早めに終わった。
授業内容は基礎中の基礎である武器の長所短所、亜人種の中で最も数が多い『オーク』について学んだ。
【オーク】
豚もしくは猪のような頭をもち人と同じ背丈をした野蛮で不潔な亜人。
性格は荒く圧倒的な数を動員した力押しの戦闘を好む。
武器は主に棍棒か石で作った斧。
影似『…………力押しか』
教科書にあるオークの写真を見ながら影似は呟いた。
武「なあ影似、いまからレオと優子の二人と一緒に実戦に使う武器を見せ合うんだけどお前もどうだ?」
影似『特に用事も無い』
武「よし、なら武器を取って来ようぜ、どうせ部屋に置いてあるだろ?」
この学園では支給される刃引きされた武器は常時身につけ戦場で使う武器は学園に預けるか自室に置く事になっている。
武「じゃあお前の部屋に連れて来るぜ、また後でな」
言葉を置いていくように武は走って教室を出た、レオ達に知らせに行ったのだろう。
影似『……一人でかってに決めやがって』
愚痴をこぼしながら影似も教室を出た。
校舎を出る途中藤本とすれ違った。
藤本「トーナメントでの君の成績は色々あったから悪い成績にはならないよ」
影似『……どうも』
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