タンタン短編

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彼女は言っていた。 「愛情なんて言う量のないものを100gも集めたら、一体どれだけのエネルギーになるんだろう」 その度に、僕は「きっともう一つ宇宙が出来てしまうよ。ビックバン再来だね。」なんて本気で言っていた。 蜘蛛の糸の話がある。 昔、何かで聞いた。 蜘蛛の糸をかき集めて丁寧に直径1cmの束にする。 するとどのくらい強くなると思う? 「ん~、ふふ。きっと私が乗っかっても切れないね!」 昔聞いた話では、その1cmの束で飛行機が吊せるぐらいの強度になるんだって。 「うそ!?私何人分?!」 それ基準自分? 「ふふ、」 だからさ、愛情が100gも集まったら、ビックバンだよ。 「で、私は君のビックバンに巻き込まれちゃったわけだね!」
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