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いったい何処からが嘘でドコカラガ本当なのか、そんな七面倒くさい疑問は彼のこんな言葉から始まった。
「私の言ってきた言葉なんてきっといつかどこかで誰かが言った言葉なんだよ、その上で私の言葉として奪い取る。」
なぜこれが、何故コレを「嘘」と思い込んで、自分の本当が解らなくなってしまったのだろうか。
そう彼は、誰かの言った言葉を言ってはいなかった。
コレは彼の言葉だ。
彼は誰だ。
彼は、この台詞を人類史上初めて口にした人間だからだ。
だからコレは嘘だった。
彼は偉人だ。
自分の知らない人でした。
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