最終章 【光と闇の世界】

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5回ほど超スロー再生をした時だった。 あっ!! 「すみません!! これっ!!」 パシンッ!! 「いってぇ」 丸めた紙で頭を殴られた。 振り返ると伊達さん。 「あっ…」 「あっ…じゃねぇよ!! 迎えに行くって言っただろ!? しかもまたビデオにしがみついて」 「すみません!! でもこれっ!! ここ拡大して下さい!!」 普通再生では絶対にわからなかった…。 「ここか?」 「はい!!」 窓ガラスに映った… 「斉藤だ…」 「はい…」 ビデオカメラと一緒に映る斉藤の姿。 「決まりだな…」 「伊達さん!! ちょっと待って下さい!! 斉藤は校長が無事なことを知ってますか?」 「いや…話してない」 「だったら…俺に揺さぶらせてもらえませんか? もう一度、斉藤と話をします!!」 「ああ…それはこっちも頼みたい。 あと精神鑑定だが受けられることが決まったから」 「ありがとうございます。 結果はわかってるんですけどね…確証が欲しくて」 「結果がわかってるのか!?」 「はい…たぶん間違い無いかと…」 「滝川サラブレッド。 お前、IQいくつだ? いったいどんな脳みそしてんだよ」 「その呼び方止めて下さい。 普通の脳みそですよ」 「まぁ良い。 斉藤の弁護士ももうすぐ到着する。 打ち合わせするぞ」 「はい!!」
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