終幕・【戦士達の憩い】

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 どうやら彼女もしっかりと温もってきたらしく、湯上がりの髪にまだ水分が残っていた。薄手のシャツ一枚で、マッサージチェアの振動に揺られている様子は実に……────エロい。 「先輩?」  ミリアの横には、二人組の男がいた。地元の人間なのか独特の訛りで「先輩」という単語を口から吐いてネロを睨む。  ミリアが先輩と呼んだのを聞いて、ネロがそうなのだろうと判断したのだろう。それは実際に間違ってはいない。 「んだよ。男いるのかよ」 「彼氏いたのか」 「だからー、最初からそう云ってるじゃねえですかぁ」  それは違う。いつから付き合っている事になったのか。  しかし、こういった状況で、いちいちそれを否定するのがマズイというのは、ネロにでも分かる。彼女には借りがある事だし、ここは彼氏という事にしておくべきだろう。  …………『彼氏』の部分を否定しなかった事に、満面の笑みを向けてきたミリアを見て、ネロは外堀を埋められた感覚になった。
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