それなりのこと 1

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「去年、告白された」 「告白……?」 「そう。 ずっと好きだったって。 小さい頃から」 「……」 楠原の喉が少し上下して鳴った。 「早瀬君……、もしかして、つきあっ」 「まさか」 ふっと笑う。 俺が中学の頃から楠原のこと好きだったってこと分かってて、なんでそんなことを言うのかな、この人。 「丁重にお断りしたよ」 「……」 「ま、あいつはあの性格だから、それでも普通に話しかけてくるしマネージャーも辞めてないけど」 「……まだ、好き、とか……」 楠原は上目遣いで眉を垂れさせながら俺を見る。
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