61371人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「去年、告白された」
「告白……?」
「そう。
ずっと好きだったって。
小さい頃から」
「……」
楠原の喉が少し上下して鳴った。
「早瀬君……、もしかして、つきあっ」
「まさか」
ふっと笑う。
俺が中学の頃から楠原のこと好きだったってこと分かってて、なんでそんなことを言うのかな、この人。
「丁重にお断りしたよ」
「……」
「ま、あいつはあの性格だから、それでも普通に話しかけてくるしマネージャーも辞めてないけど」
「……まだ、好き、とか……」
楠原は上目遣いで眉を垂れさせながら俺を見る。
最初のコメントを投稿しよう!