作品概要

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前世紀末から民間で研究開発 されていたロボット工学技術の 兵器転用の為、政府は 「土木・建築現場における ロボット技術の将来運用の為の 試験開発及びデータ収集」 との名目で 日本の主要大学の研究室と 国内主要工業メーカーにより 研究機関を設立。 そして防衛省技術研究本部との 共同開発によって 世界初の実用多脚車両 「MPWC」 (malti-pourpose・walker・ construction)が 2021年に極秘開発された。 constructionの名の通り 建設車両をベースにした車両で 戦闘能力は皆無であった。 この車両は秘匿とされた為 マスコミへの公開もされず、 関係者以外に知るものは 無かった。 西暦2030年 北朝鮮政府の政治的不安定と 中国経済のバブル崩壊。 それに伴うアジア各国の成長鈍化と 失業率の悪化。 連日の労働者デモと暴徒化した 民衆と治安部隊の衝突など、 今後起こり得るアジア地域における 紛争事態に対し、日本政府は 「自国防衛の為の国際紛争 解決への積極的関与」と称して 超党派の有志により憲法改正を 強硬。 戦後初の自衛隊による軍事介入が 賛成多数で可決。 同時に富士演習場にて 第2世代型歩行戦車「MWBT」 (Malti-pourpose・Walker・ Batle・Tank)が 初公開された。 この車両こそ、歩行能力を有した 世界初の戦闘車両であった。 そして現在2041年。 朝鮮半島に於いて発生した 軍事クーデターの鎮圧の為、 日本は多国籍軍の参加を表明。 この紛争にて多脚歩行型戦車が 世界で初めて実戦投入される事が 決定した。
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