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達布営業所から炭鉱までは7.8キロ山の中を進むことになる。隣町の沼田町へ続く道道867号線をその方向へ針路をとる。
下記念別沢川を越えるとすぐに鬱蒼とした森に、かつ両方を山に囲まれた谷の地形になる。
「何か嫌な予感がする」
その時だ、左側の山から何かの一発の発砲音が聞こえ、一番前方を走っていた96式装輪装甲車の前に当たった。
「何だ!」
その後、本格的に発砲音が聞こえ、96式装輪装甲車に立て続けに命中。装甲車の周りに備え付けていたスキー板に穴が開き、一部は折れて雪道に落ちる。
部隊は停止。
「嘘だろ!?此処でおっぱじめるか!」
自衛隊員数名が上部ハッチを開けて、それを盾にして89式小銃を構え、その方向に銃口を向けてフルオートで発砲。
だが位置が分からず寧ろ攻撃される。後ろにいた180クラウン警邏パトカーのフロントガラスとブーメランパトライトが割れる。
「埒が明かない!」
優男刑事達、捜査一課全員が車から降りて各々の拳銃で応戦開始。これを合図かと自警団も飛び出した。
「よし行って!」
利根が自身の零式水上偵察機妖精八匹を飛ばせて位置を把握させる。彼等が出ればこちらが正確な射撃ができる。
「お姉ちゃんそんな生半可じゃ駄目だよ~」
助手席の筑摩が20センチ砲を全て召喚するとすかさず発砲。
山に生えている木の枝は折れる音の直後に着弾の煙と轟音が上がる。その威力は
「うわぁ雪崩だ!!」
ある警官がそう叫んだ。暴力的と言うべきか、小規模の雪崩を起きるほどだった。雪崩は道路直前まで迫ったところで停止する。
「筑摩アンタ危なすぎ!如何する気だったのよ!!」
「だって道路の横は溝が掘られてて道路は高くなっているんだし別に良いじゃない!」
その中にはライフル銃を持った戦闘員と思わしき三人が埋もれていて、身動きが全くれなくなっていた。
「てめえ等か!俺達のスキー板の値段高いんだぞ!!」
自衛隊員がライフルを奪い取って三人を羽交い絞めにしてゴリラ刑事と優男刑事、若頭刑事の基へと運ばれていき、その場に座らせる。
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